メイド・イン・アースの
こだわり
メイド・イン・アースは、1995年に
100%地球製をコンセプトに
純オーガニックコットン製品の
専門ブランドとして誕生しました。
「地球にやさしい」、「人にやさしい」、「肌にやさしい」
メイド・イン・アースのこだわり
メイド・イン・アースのオーガニックコットンは、いわゆる普通のコットン製品や、他のオーガニッコットン製品と何が違うのでしょうか。メイド・イン・アースの「純オーガニックコットン100%」には、5つのこだわりがあります。
1.天然コットンの色のみで表現する
メイド・イン・アースの純オーガニックコットンは漂白や染色をしていません。「地球からつくられたもの」を意味するメイド・イン・アースというブランド名にあるように、「アースカラー」と呼ばれる地球から生まれた自然の色を大切にしているからです。
白い綿花の色は、本来、クリームがかった「きなり」色です。一般の真っ白なコットン製品は、コットンボールから油分を抜き、漂白し、さらに色づけをしてできた人工的な「白」。カラフルに染色するためには、コットンが持つきなりがかった色を抜く必要が出てくるからです。
しかし私たちは、コットンそのものの色である「きなり」と、カラードコットンと呼ばれる「茶色」と「グリーン」の3色のみを使ってつくる色の表現にこそ、自然の力が宿ると思っています。当然、3色の中でも品種によって色の濃淡があるため、その濃度を活かした製品づくりが基本です。その上で、「きなり」と「茶」、「きなり」と「グリーン」を混ぜ合わせて淡い色合いの生地をつくったり、また、落ち綿を使ってラフなニュアンスをつくり出したりと様々な工夫をこらし、色の表現を行っています。そうやってつくられた多彩な色合いは、自然が見せてくれる美しいグラデーションとして、生活の中に喜びを添えてくれます。
2.製造工程ひとつひとつにこだわる製品づくり
工業化や機械化が進んだ現代において、100%オーガニックな製法を追求するのはなかなか難しいものです。機械を効率よく動かすためには、コットンの糸をすべりやすくしたり、切れにくく化学的な処理をほどこして、コットンの繊維を扱いやすくする必要があるからです。しかし、メイド・イン・アースの純オーガニックコットン製品は、きちんとした生産管理のもと栽培され、第三者認証機関から認証されたオーガニックコットンです。効率を重視して化学的な加工をしてしまうのでは、オーガニックコットン本来のやわらかい質感が損なわれてしまいます。
本来の風合いを大切にしたいからこそ、私たちは一般的な製造工程をひとつひとつ見直し、徹底的にケミカルな要素を削ぎ落していきました。
メイド・イン・アースでは、生(き)のままのオーガニックコットン糸をそのまま使うことを基本とし、縫製にはオーガニックコットンの糸を使い、その際もミシンのすべりをよくするためのシリコンスプレーなどは使用していません。紡績を経た後、どうしても糸のすべりをよくしなければならない場合は、ミツロウなど(一部パラフィンの使用)の自然由来のものを用います。また、糸から生地を織るときに、糸を強化するためのサイジング(糊づけ)が必要になる場合も、小麦粉やコーンスターチ、でんぷん糊(助剤として一部ポバール使用)などの植物由来の素材か、縦糸を2本どりにして強度を増すように工夫をこらし、糊抜きにはでんぷんを分解する消化酵素の一種であるアミラーゼを使用しています。
また、できあがった生地を仕上げる精練でも、天然せっけんで洗う、もしくは、お湯洗いのみ、と、徹底的に「自然」であることにこだわっています。
それらメイド・イン・アースの製品の製造は、すべて国内の工場(*)で作られています。こうして、直接、私たちメイド・イン・アースのスタッフが工場の方と対話をすることで、工場の方々とも意識を同じにし、細部にわたるまで純オーガニックコットンにこだわった製品づくりを展開しているのです。
(*カンボジア地雷原コットンプロジェクト「WITH PEACE」の製品のみ、カンボジアで製造されています)
3.細部まで追求する姿勢
製品づくりの意識は、製品に付属するものにまで及びます。ネームや洗濯表示、紐などもオーガニックコットン100%を使用している他、付属するボタンはタグアナッツをメインに天然素材を使用。スナップ、ファスナー、マジックテープ、ゴム紐等の付属品にはプラスチックなどを使用する場合がありますが、素肌、環境への影響を考慮して、より安全性の高いものを使用し、製品表示などに明記しています。さらに、紙タグ、製品表示などに使用する紙は、環境への配慮だけではなく、素肌への影響を考えて、蛍光漂白していないものを使用しています。
また、ネームなどの印刷に使用するインクは環境と人に負荷をかけない染料を使用しており、ネーム類はそれぞれエコテックス認証を取得しています。
このようにつくられたメイド・イン・アースのオーガニックコットン製品ですが、その管理や包装についてもこだわっており、配送時や倉庫で空気中のにおいや化学物質などが移らないよう、PP袋に入れ、一般の製品とはわけて厳重に保管しています。
4.地球へ、人へ、肌へ、その「やさしさ」を隅々まで
オーガニックコットンは、「地球にやさしい」、「人にやさしい」、「肌にやさしい」。オーガニックコットンに対するこれらのイメージは、日本でも定着してきたように思えます。
「地球にやさしい」というのは、オーガニックコットンの畑が増えれば、化学農薬や化学肥料に頼らない農業が可能になり、土壌や水源、大気など環境汚染の問題などが低減できるためです。
また、「人にやさしい」というのは、環境汚染被害から人を守ることもでき、高価な農薬を買う必要もなく、農薬散布時などの直接的な健康被害からも守ってくれます。また、フェアトレードで取り引きされるオーガニックコットンは、生産者の経済事情の改善や格差、また児童労働の問題解決などにもつながるためだと言えます。
しかし「肌にやさしい」というイメージは、必ずしもそうとは言い切れません。というのも、原料がオーガニックコットンであっても、それを化学薬品で脱脂や漂白したり、糸を強化するために化繊の糸を加えたり、最後の仕上げで合成洗剤を使うのであれば、微量の化学薬品でもお肌が敏感な方などは肌荒れなどの反応が出てしまうことがあるからです。
メイド・イン・アースの純オーガニックコットン製品は、製造時も化学的な処理をほどこさないよう徹底し、天然のやわらかさ、風合いが残っているため、アレルギー体質の方やアトピーなどのお肌がデリケートな方、そして化学物質過敏症の方々にも安心して使っていただけます。赤ちゃんから大人まで、肌に直接触れるものだからこそ、「やさしさ」を隅々まで行き渡らせたいと思うのです。
5.エネルギーも自然の恵みで
製造工程からケミカルな要素を除いていったメイド・イン・アースの純オーガニックコットン。私たちはそれらを製造する機械を動かすための電力についても、できる限り環境負荷の少ないものにしたいと考えました。2007年からは本社と直営店舗が使うエネルギーは太陽光や風力、地熱、バイオマスなどのグリーン電力でまかない、2011年8月からはオフィスとショップに加え、製品の製造工程で使用する電気をグリーン電力にしました。
メイド・イン・アースを立ち上げたときから私たちは、オーガニックコットンを使っての製品づくりが「子どもたちの笑顔」につながってほしいという思いを持っています。電力をつくるためのエネルギーと子どもたちの未来が直結していると知ったいま、純オーガニックコットン製品づくりからエネルギーもオーガニックに切り替えていくための方法を私たち自身が実践し、その活動を一人でも多くの方に伝えていくこともまた、メイド・イン・アースの役割だと思っています。