- コラム
- 2020/11/12
メイドインアース代表・前田剛の
〜オーガニック&エシカル コラム vol.8〜
「オーガニックコットン製品に“有機JAS”マークが付かないのはなぜ?」
オーガニックコットン製品に“有機JAS”マークが付かないのはなぜ? 野菜や加工食品、調味料などに付いている「有機JAS」のマーク。有機JAS法にのっとって農林水産省が定めた認証基準にもとづいて、認定された第三者認証機関に […]
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オーガニックコットン製品に“有機JAS”マークが付かないのはなぜ?
野菜や加工食品、調味料などに付いている「有機JAS」のマーク。有機JAS法にのっとって農林水産省が定めた認証基準にもとづいて、認定された第三者認証機関による審査が通ったものに付与できるものです。有機JASの対象としては、主に、野菜や加工品などの飲食品で、この認証を受けたものだけ「有機」「オーガニック」と呼ぶことができます。
一方、日本の有機JAS認証では、飲食品ではないコットン製品は、現在、対象外となっています。かつてのように日本でのワタ栽培が今でも盛んであればきっと対象項目になっていたと思いますが、現在は国内での綿花栽培は産業的には0%。なかなか有機JASの対象品目にはなりづらいようです。
では、“オーガニック”コットンは誰が認証しているのでしょうか? それが前回書かせていただいた「生産している各国各地域で定められている有機農産物の認証基準を第三者認証機関によって検査・審査され適合となった」コットンということになります。ただしこの場合の“オーガニック認証”はあくまで農産物としての原綿までで、最終製品の認証ではありません。
メイド・イン・アースでは、オーガニック認証された原綿(オーガニックコットン)の天然の風合いやクオリティを、できるだけそのままお客様のお手元にお届けしたいという思いから、通常、加工の段階で施される合成化学薬剤による加工処理(化学糊、脱脂、漂白、染色、防縮、柔軟加工など)をしないモノづくりを徹底しています。一般的には、通常のコットン製品に限らず、素材自体がオーガニックコットンを使用している製品でも、これらの加工処理を施しているケースが多いため、天然の風合いや柔らかさが残っている製品はないと言っても過言ではありません。
原綿としての「オーガニックコットン」を、製造工程までこだわり続けているメイド・イン・アースの「純オーガニックコットン製品」の柔らかさや安心感の秘密はここにあったわけです。