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プレスリリース:2012/03/30 東北コットンプロジェクト退会について
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2012年3月30日
株式会社チーム・オースリー
東北コットンプロジェクト退会について
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日頃より、メイド・イン・アースをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
この度、メイド・イン・アースは、2011年9月より参加しておりました東北コットンプロジェクトを2月21日付で退会いたしましたのでご報告させていただきます。
当初、メイド・イン・アースがすでに立ち上がっていたこのプロジェクトに参加することを決めましたのは、東日本大震災による津波の影響で塩害を受けた被災農地で、耐塩性に強いコットンを栽培することで、農地として維持管理しながら除塩をしていこうという、東北コットンプロジェクトの目指す活動内容に共感したのが始まりでした。私たちが日々関わっているコットンで、被災地の方々の復興支援をしていくことが可能ならば、ぜひ参加したいと思い、私たちが参加することで、被災農家の方々にオーガニックでのコットン栽培を目指していただき、その経過を見守っていきたいと考えたからです。
東北コットンプロジェクトは、津波で塩水に浸された農地で栽培したコットンを、東北大学の研究室のもとで放射能測定をおこない、安全と判断された場合に「東北コットン」ブランドとして収穫量に応じてなんらかの製品をつくり販売し、栽培から消費までの循環をつくりあげていこうというプロジェクトです。メイド・イン・アースでも通常の製品の原料としては使用せず、独自の支援製品をつくる場合においても、「東北コットン」のタグを付けることで、お客様には明確に判別できるかたちでの販売をしていく方向でした。
ただ、この数カ月間、メイド・イン・アースを支えてくださっている多くのお客様より、プロジェクト参加に対する様々なご意見を頂戴いたしました。プロジェクトに参加することに賛同・応援してくださる方も多くいらっしゃるなか、東北コットンプロジェクトで栽培されたコットンをメイド・イン・アースのすべての商品に、使用されるのではないかとご心配される方々や化学農薬などを使ってゆく可能性があるプロジェクトの方向性への疑問も多く寄せられるなど、お子様をお持ちのご愛用者さんが多いブランドということもありまして、放射能などに対する数々のご不安のお声もいただきました。
私達が、プロジェクトに参加している際に考えておりましたのは、支援品を作る際には、きちんと明記してゆき、通常製品としてではなく考えておりましたが、そのことをすべてのお客様にきちんとご理解いただくことが、とても難しいことを感じました。そして、農薬に関しましても、復興につながる収益確保の観点から、農薬を希望する農家さんでの使用の可能性は聞いておりましたが、私たちのもともとの思いとは少し違っていることも、私たちメイド・イン・アースの東北コットンプロジェクトに対する思いに変化がでてきたことの大きな理由のひとつです。
メイド・イン・アースのブランドは、すべての方々に安心感のある生活のご提案をコンセプトにしております。私たちが、オーガニックコットンの専門ブランドを17年前に立ち上げたのも、その思いがとても強かったからです。私たちがこのままプロジェクトに参加し続けることが、お客様をはじめメイド・イン・アースに関わる多くの人々にとって、本当によい形なのか、社内でも何度も何度も深く検討を重ねたうえで、今回、プロジェクトの退会を決めさせていただきました。
今後も、今まで通り、東日本大震災で被災された方々や地域への支援、ワークショップなどを開催してゆきますが、更に私たちのできる新しい形も考えてゆきたいと思っております。これからも引き続き、東北の方々のお力になれるような活動をしてゆきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
今後も、みなさまのご期待に応えられるよう、頑張ってまいりますので、厳しくそして温かく見守っていただけたらと思っております。今後ともメイド・イン・アースをよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
2012年3月30日
メイド・イン・アース/(株)チーム・オースリー
代表取締役 前田剛
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社チーム・オースリー(担当:前田剛)
TEL:03-5701-6633 FAX:03-5701-6635
press@made-in-earth.co.jp