オーガニックコットンは
世界を変える
オーガニックコットンを選ぶことで世界は変わります。
その柔らかい風合いの中に込められた意味。
オーガニックコットンを選ぶことで世界は変わります。
その柔らかい風合いの中に込められた意味。
オーガニックコットンを使うことが、なぜ、環境・社会貢献になるのでしょうか。まずはコットン栽培の現状を見ていきたいと思います。
世界のコットンの約8割は、主に発展途上国の人々によって生産されています。それら通常のコットン栽培では、その生産過程において農薬が多く使われます。そのため、環境汚染や農家の方々の健康被害が出てきています。2008年の世界の耕地面積のうち約2.5%を占めるコットン農場ですが、殺虫剤の使用量で換算すると全世界で使用される殺虫剤の約16%(農薬では10%)もの量が使用されているというデータもあるほどです。コットンは直接口に入れる食べ物ではないということもあり、他の農作物に比べ、より大量の農薬や殺虫剤が使われているというのが現状なのです。
また、収穫する時に機械で効率よく綿を刈り取るために、落葉剤を散布して青々とした葉っぱを枯らしています。特に途上国で、特別な防護策を持たないままの生産者が、素手で毒性の高い農薬や殺虫剤を散布することは、大きな健康への被害をもたらしてしまうのです。また、それら化学肥料や農薬を買うために借金を重ね苦しい生活を強いられた地域では、労働条件の悪さからの貧困問題、さらには児童労働も行われてもいます。
一方、オーガニックコットンの栽培では、農薬や化学肥料を使わないため、人体や環境へのマイナス影響はありません。オーガニックコットンの農業に携わる人たちは、自らの健康を維持し、また高い付加価値を持つコットンの栽培で、自分の仕事に誇りを持つことができます。さらに、オーガニックコットンには、生産者の仕事に応じた対価を支払い、生活の自立を支えるという「フェアトレードの精神」が息づいていますから、幼い子どもたちが教育の機会を得られず安い賃金で働かされていた児童労働の問題の解決にもつながるというわけです。コットン生産に携わる生産者や、子どもたちの未来、そして豊かな地球環境を次世代に伝えていくことを見据えたオーガニックコットンは、新しい価値を社会に生み出しているのです。
「オーガニックコットンの製品は比較的値段が高い」と思われがちですが、「値段」には必ず理由があります。農薬や化学肥料に頼った大量生産による安価な商品を求めるのか、環境や公益への付加価値をその値段の中に含むものを求めるか、私たちはその理由を知った上で、そのどちらかを選ぶことができます。
健康な大地を維持し、コットン生産者やものづくりをしていく人たちに相応の対価を支払い、「誰もが笑顔になれる」仕事をつくり出していくこと。身の回りのものをひとつでもオーガニックコットン製品に変えることが、遠くでコットンを栽培している人たちの笑顔を増やす。オーガニックコットンの風合いには、そんな意味も込められているのです。
そして、それが、ゆくゆくは、世界を変えることにもちゃんとつながっていくのです。