オーガニックコットンの
栽培方法
オーガニックコットンはこんなふうに育つんです! ~ 種まき ~ 成長 ~ 収穫 ~ 土づくり ~
オーガニックコットンはこんなふうに育つんです!
オーガニックコットンの1年を見てみましょう。
<春>種まき
自然のままの種(遺伝子組み換え種子や発芽促進剤などを使用していない)が使われます。オーガニックコットンの種を蒔く土は、年によって栽培する作物を変える輪作や、同じ畑で別の種類の作物を栽培する間作で、土壌の栄養が偏らないように調節します。使う肥料は有機堆肥など自然由来のもののみ、または、土の力に頼り堆肥すら使用しない場合も少なくありません。
※通常の(オーガニックでない)コットンは……病害虫に強いとされる遺伝子組み換え種子や発芽促進剤を使った種子が使用されます。発芽効率を上げるため、土や種には化学肥料、防カビ剤、殺虫剤が使われます。
<夏>成長
健康的な葉が生い茂る夏は、美しい花も咲き、綿畑の風景はとても鮮やかになります。農薬を使わないため、雑草も虫たちもとても元気です。それゆえ、夏の間、農家の人々は自分たちの手で草を刈り、虫を追い払ったりと大忙しです。害虫対策としては、綿花につく虫を食べるテントウムシなどの捕食昆虫を畑に住まわせたり、綿花の周りにマリーゴールドのように害虫を引き寄せる誘引植物を植えたりして、害虫を寄せ付けないようにします。これも自然から教わった人間の知恵が活かされているのです。
※通常の(オーガニックでない)コットンは……畑に除草剤を散布したり、農薬をまいて雑草の発芽を防ぎます。害虫対策には、殺虫剤を使用したり、栽培時に害虫耐性のある遺伝子組み換えの種を植えたりします。
<秋>収穫
ふっくらとはじけた綿の実は、手摘みでていねいに収穫されます。先進国のオーガニックコットン農場では機械収穫のことも多いのですが、その際は葉くずがゴミとなって綿が汚れないよう、自然に葉が枯れてから収穫します。収穫後は綿を乾燥させ、綿と種を分けてそれぞれ出荷されます。
※通常の(オーガニックでない)コットンは……葉っぱのゴミがコットンに付着するのを防ぎ、一度に効率よく収穫するために、落葉剤で葉を枯らします。地域によっては落葉剤を飛行機で大規模に空中散布するところもあり、周りの環境に影響することも。落葉剤で葉を枯らした後に機械で一気にコットンを収穫します。
<冬>土づくり
収穫が終わった後は、来期に向けて土の準備をします。冬の間、土を休めて、次の栽培に備え、しっかりと栄養分を蓄えます。
※通常の(オーガニックでない)コットンは……単一栽培で土はとても貧弱になるため、化学肥料で養分を補います。土はやせてしまい、農薬や化学肥料がないと作物が育ちにくくなってしまいます。
オーガニックコットンの花と種はこんな形をしています。
収穫が終わった後は、来期に向けて土の準備をします。冬の間、土を休めて、次の栽培に備え、しっかりと栄養分を蓄えます。
※通常の(オーガニックでない)コットンは……単一栽培で土はとても貧弱になるため、化学肥料で養分を補います。土はやせてしまい、農薬や化学肥料がないと作物が育ちにくくなってしまいます。
オーガニックコットンを身近に感じてもらうために
メイド・イン・アースではオーガニックコットンの種や苗のプレゼントも!
メイド・イン・アースでは春先に、直営店やイベントなどの機会を通じて、オーガニックコットンの種や苗をプレゼントしています。種を蒔いた後、土から芽を出して、夏には可憐な花を咲かせ、花が枯れたら実がふくらみ、秋口には綿がはじけ、コットンが顔を出す。そんなコットンの成長をそばで見てみませんか?
実ったコットンは、大切に手で摘んで糸を手紡ぎすれば、それを使ってものづくりを楽しむこともできます。また、コットンができる過程を知ることで、日頃身につけているコットン製品への愛着もより深くなってもらえたらと思うのです。