子どもたちの夢を、背中とお尻から支える椅子「ゆめジィ」

この冬、メイド・イン・アースのラインナップに新たに「家具」が加わりました。キッズチェア「ゆめジィ」は、信州産アカマツの無垢材を使い、接着剤は昔ながらの米糊、仕上げは「まあるいせっけん」を使ったソープフィニッシュで「100 […]

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この冬、メイド・イン・アースのラインナップに新たに「家具」が加わりました。キッズチェア「ゆめジィ」は、信州産アカマツの無垢材を使い、接着剤は昔ながらの米糊、仕上げは「まあるいせっけん」を使ったソープフィニッシュで「100%天然の家具」です。

●オーガニックコットンと相性のいい家具をつくりたい。

yumejii_image.jpgオーガニックコットン100%の製品を、安心して収納できる家具をつくりたい。その思いがメイド・イン・アースの家具づくりの出発点です。オーガニックコットンのタオルや肌着をしまう家具には、なるべく化学物質が使われていないものの方がいい。ところが、今の日本では天然の素材だけでできた家具を見つけるのは難しく、それならば自分たちでつくってしまおう!……と。

オーガニックコットンと相性のいい家具。それは、どこでどのように育てられたかがわかる原料を用い、木が本来もつ天然の温もりや調湿性能、さわやかな香りを生かし、加工の段階でも化学薬品などを使わず、人の手と心がこもったものではないかとメイド・イン・アースでは考えます。

メイド・イン・アースの初の家具アイテムは、まずは日本の木を身近に感じていただけるアイテム、キッズチェア「ゆめジィ」です。ゆめジィのデビューは、様々な出会いと思いのリレーがあって実現したことです。使い勝手とデザインのよさを兼ね備え、かつ日本の森を守り地球環境保全にもつながるものづくり。そして、使ってくれる子どもたちがふっと笑顔になる、素敵な物語にあふれたアイテムなのです。

●信州産アカマツの無垢材使用。日本の森を守る家具。

yumejii_main.jpg日本は国土の3分の2が森林に覆われた、世界で有数の森林大国です。にもかかわらず、日本で住宅や家具などに使われる木材の自給率は、わずか27.8%(2009年、林野庁)。多くを外国からの輸入材に頼っています。輸入先は米国やカナダ、ロシア、オーストラリア、北欧などからのほか、マレーシアやインドネシアなど多岐にわたっています。その中には相当量の違法伐採による木材も混じっているとされ、環境保全の観点からも問題視されています。

一方で、日本の森林といえば、1960年に木材の輸入を自由化して以降、安価な輸入材に押されて国産材の需要はがた落ちになり、植えたもののコストや手間の問題から手入れができずに荒廃していく山が日本のあちこちにあります。戦後の拡大造林期に植えられた樹齢60年ほどの「伐りごろ」の木がたくさんあるにもかかわらず、です。良質な木材を育てるには、間伐(間引き)や下草刈り、枝打ちなどの作業が必要になりますが、そのためには国産材が適正な価格で流通しなければなりません。成長期の木はCO2の吸収源でもあり、地球温暖化防止にも一役買うため、国内林業の復興は急務とされています。

メイド・イン・アースが出会ったのは、信州産カラマツやアカマツを使った家具づくりをしている、長野県は松本市の城北木材加工さん。地元の小学校に信州産材の学習机と椅子を6000個納入している実績があります。

カラマツやアカマツといった針葉樹は、家具材としては難しい木材ですが、城北木材加工では針葉樹が持つ軽さやダイナミックな木目の美しさを生かした家具づくりに取り組んでいます。スチーム処理でヤニを落とし、じっくり乾燥させて強度を上げ、くるいをなくし、家具材に加工したカラマツは、木目がはっきりしていて美しく、針葉樹ならではのやわらかさと香りが魅力です。木材は、地元信州の山から直接買い付け。誰がつくったのか顔までわかる、安心・安全の国産材です。

この縁をつないでくださったのが、キッズから大人の家具づくりをいろいろ手がけている、家具デザイナーの伊藤陽子さん。メイド・イン・アースのビジュアルデザインを担当する福田勝さんによる「ゆめジィ」の物語を、可愛らしく、かつロングライフなデザインに仕上げてくださいました。

●接着剤には米糊を、仕上げには「まあるいせっけん」を使用。

「ゆめジィ」は、無垢のアカマツ材をはぎ合わせてつくっています。接着に使用しているのは、昔ながらの米糊です。一度くっつけばボンドよりも強力な接着力があり、何よりごはんからできているので、有害な化学物質を含まないのがポイント。家具に使われる接着剤には有害化学物質が含まれているものもあり、それで目がチカチカしたり、気分が悪くなる人もいるので、こういった米糊などがもっと見直されてほしいものです。

yumejii_back.jpg仕上げはメイド・イン・アースのエキストラバージンオリーブオイル100%の「まあるいせっけん」を使ったソープフィニッシュで。木材の表面にせっけんの脂肪分をしみこませることで家具を汚れにくくし、同時に家具の汚れ落としとしても有効な仕上げ方法です。表面に塗膜をつくらないので無垢材が持つ木本来の質感を損なうことなく、いつまでも木の本来の温もりと、針葉樹ならではのやわらかなさわり心地が楽しめます。
また、椅子の表面に傷がついても表面を細かく研磨することで補修ができます。
「まあるいせっけん」を削ってお湯で溶かしたせっけん液で手早く洗い、乾いた布で拭き取り、細かいサンドペーパーで研磨するといった簡単メンテナンスで、いつまでもできたての、フレッシュな家具の状態を味わえます。

「ゆめのタネをたっぷり持って生まれたこどもたちの、カラダやココロとなかよくなって、でっかいゆめの花を咲かせるよう、せなかとおしりからではありますが、きちんとしっかり応援いたします」

そう話す「ゆめジィ」は、1歳〜5歳くらいまでのこどもの体にちょうどよいサイズです。こどもが成長したあとはステップとして、ぬいぐるみの椅子として使って

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