●メイド・イン・アースなボタン

メイド・イン・アースのパーカバスローブやブラウス、パジャマなどに使われているボタン。純オーガニックコットンの「きなり」に溶け込むような上品さ、カラードコットンの色合いをさらに豊かに深める「茶」のボタンは、天然素材同士、お互いを高め合っているようです。

メイド・イン・アースのボタンは、まさに「地球から生まれた」ボタンです。地球の反対側、エクアドルの大地で育まれた固い木の実「タグアナッツ」からできています。

タグアナッツは別名「象牙椰子」といい、種子の胚乳が象牙のように固く、色合いも乳白色をして磨くほどに光沢を増していくことに由来しています。現地では「tagua nuts」、英語圏では「ivoly nuts」とも呼ばれます。

直径は10cmから20cmほど（実際は5cmくらいの小振りなものも多いようです）で、茶色い皮で覆われています。これを削りながら剥いていくとクリームがかった色の種子が現れ、実を削ってブレスレットやイヤリングなどのアクセサリー、ボタン、キーホルダー、彫刻などに加工します。現在では希少になった象牙の代わりに、日本でも印鑑などに使われているようですよ。

メイド・イン・アースのボタンの産地は、南米の太平洋側にあり、世界自然遺産のガラパゴス諸島で知られるエクアドル。内陸部は6000m級の山々が連なり高地は寒冷ですが、タグアナッツは海沿いの暖かい地方で育ちます。「椰子」の一種なので、高木で樹上に大きな葉っぱが生い茂り、落ちた木の実を拾って加工します。

●使うほどに、なじんでくる。

タグアナッツのボタンがメイド・イン・アースのアイテムに使われるようになったのは、ブランド創立から数年経ったころです。

福田勝氏によるデザイン原画

パーカバスローブ、ベビーパーカバスローブや、赤ちゃんのスタイに使うボタンも、天然素材のボタンにしたい！　という思いから、純オーガニックコットンに適した素材を探していました。

最初期は貝殻やココナッツの殻を試してみて、表情豊かで美しい素材ですがお洗濯を重ねると割れやすかったので、耐久性が高く堅牢な素材を探していたところ、ボタン屋さんからタグアナッツを紹介されました。

当時から日本ではボタンとしては使われていたものの、素材としては知名度がなく、初めてタグアの実を見て純オーガニックコットンと並べた時に、「まるでメイド・イン・アースのための色と質感！」と相性のよさに感激。

「メイド・イン・アースらしいオリジナルのボタンをつくりたい！」と、メイド・イン・アースのヴィジュアルアーティストで絵画家の福田勝氏がデザインを手がけたボタンが誕生しました。

メイド・イン・アースのボタンはサイズ違いで4種類。いずれも、手にかけやすいなめらかなカーブが特徴で、ボタンをとめる時の指へのなじみのよさは、無意識のうちに心地よさを感じます。

ベビーパーカバスローブや子ども服など、ボタンの練習にも適していて、お客様からも「子どもが喜んでボタンのつけとめをするんです」「メイド・イン・アースのベビーパーカバスローブでボタンが上手になりました」というお声が届くほどです。

タグアナッツボタンは天然由来なので、長く使うほどに色合いが変化していきます。茶のボタンは元々熟成して飴色に変化したもので、さらに時を重ねると焦茶のように深みを増していきます。きなりのボタンは最初は純オーガニックコットンのように無垢な表情ですが、徐々にツヤ感が深まり、クリームがかってきます。

メイド・イン・アースの衣類とともに、カラダへのなじみと時を重ねた変化を楽しんでみてくださいね。古くなったらボタンを外してリメイクするのもおススメです。

●タグアナッツボタンのアクセサリー

メイド・イン・アースではいま、カンボジア地雷原プロジェクト「WITH PEACE」の手紡ぎ・天然植物染めの糸を使った「祈りのミサンガ」ワークショップを展開しています（昨年からの夏フェスなど、各地のイベントで大人気です！）。ミサンガにつけるチャームもタグアナッツ製で、メイド・イン・アースのロゴ入りです。品のよい天然の色合い同士が、ナチュラルなファッションのワンポイントとして光ります。

タグアナッツのボタン自体も、天然の染色で美しく染まります。植物の色をタグアの実に移した深い色合いは、地球の鼓動を感じるような、深い感動をもたらします。この秋冬にかけて、タグアナッツボタンのアクセサリーを発表予定。

衣類のボタンから、生活に彩りと喜びを与えるアクセサリーへ、タグアナッツボタンが今後、新しく羽ばたきます。お楽しみに！