- イベント・レポート
- 2013/05/24
純オーガニックコットンは幸せのツール アースコットンDAYスペシャルイベント2013レポート
初夏の陽気が心地よい5月18日、アースコットンDAYの会場をオープンするやいなや、メイド・イン・アースの純オーガニックコットンアイテムやくらしの天然市場のナチュラルな食べ物を求めてお客様が訪れました。 この日は 「くらし […]
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初夏の陽気が心地よい5月18日、アースコットンDAYの会場をオープンするやいなや、メイド・イン・アースの純オーガニックコットンアイテムやくらしの天然市場のナチュラルな食べ物を求めてお客様が訪れました。
この日は 「くらしの天然市場」屋内バージョンとして、レギュラー出店者の青果ミコト屋さん、ナチュラルで可笑しなお菓子「kinaco」さん、ヴィーガンマフィンの「七曜日」さん、天然酵母パン「ルヴァン」さん、そしてねんどのナチュラルコスメ「ボディクレイ」さんが出店。メイド・イン・アースでも大人気アイテムがお得にGETできる特別企画で、にぎやかに会場を盛り上げました。
会場にはスタッフ手づくりのフラッグやカラフルな風船、そしてスタッフがメイド・イン・アースのナチュラルな衣類を身にまとってお出迎え。心地よいファッションに身を包んだお客様たちと混じり合いながら、布ナプキンについて、オーガニックコットンについて、お野菜やスイーツについて語り合う姿が見られました。
●オーガニックコットンを身につけ心身が変わる体験
この日のメインイベントの一つ、『マーマーマガジン』編集長の服部みれいさん×メイド・イン・アースの前田けいこによる「カラダとココロ談義」。定員の90名を大幅に越す女性が会場を埋め尽くし、立ち見もおおぜいで熱気あふれるムードでトークがスタートしました。
まず、前田けいこがメイド・イン・アースを立ち上げたきっかけを話しました。広告の企画制作の仕事をしていた時代に、オーガニックコットンのふわっふわの質感に感動するのと同時に、一般のコットンが大量の農薬や化学肥料で大地を汚していることにショックを受け、また製造工程でもたくさんの薬剤処理をされていることを知ったことで、「本当に天然自然の風合いを生かした純オーガニックコットン製品をつくりたい!」という思いでブランドを立ち上げました。
みれいさんは『マーマーマガジン』を立ち上げ創刊2号目でオーガニックコットン特集を企画。コットン生産に使われる農薬で体調を崩したり、種や農薬を買うために借金苦に苦しむ途上国の農家の方々の苦労を知り、その時からオーガニックコットンや自然素材の衣類を身に着けるようになったそうです。
「一般のコットン製品ってたくさんの薬剤が使われていますが、例えるならば無農薬の野菜を使って化学調味料で味付けをしているようなもの」というみれいさんの表現に、会場からはどっと笑いがもれました。
みれいさんの布ナプ生活について話が及ぶと、「実は生理中100%布ナプキンに代えたのは最近のこと。布ナプキンの存在を知って3-4年かけて徐々に移行していった」とのこと。前田けいこは「布ナプキンに代えることで経血の色や状態をちゃんとチェックすることで、体調管理のバロメーターにもなります。メイド・イン・アースの布ナプキンを始める人は、生理が好きになったり、肯定的にとらえる人が多いです」と話しました。
その他にも、冷えとりや天然素材を身につけることでの心身の変化、自分が変わる体験など、話は盛り上がり、会場からの質疑応答にみれいさんが熱く答える場面も。
服部みれいさん×前田けいこの「ココロとカラダ談義」は、6月に改めて特集を組みますので、皆さんお楽しみに!
●カンボジアに笑顔と誇りを取り戻す活動
第2部はメイド・イン・アースとWITH PEACEブランドでコラボしているNPO法人Nature Saves Cambodia-Japan(以下、NSCJ)共同代表の石井麻木さんと前田剛のトーク「カンボジアから生まれた綿が織りなす笑顔の連鎖」。共同代表の山本賢藏さんがカンボジアで始めていた、地雷原から地雷を除去しオーガニックコットンの畑として開墾する活動に、写真家の石井さんが共鳴し、感動したことがきっかけで、日本から支援をするNPO法人を立ち上げて4年目です。
「カンボジアにはいまだに600万個の地雷が埋まっていて、人口960万人のうち3万人が地雷被害者だといわれています。今でも毎年300人が地雷の被害にあっています。人口の4割が1日2.5ドル以下の貧困層で、常に不安と死と隣り合わせにいる人たちと出会って、いてもたってもいられずに、NPO運営のこともワタのことも知らずに始めてしまった」と、と立ち上げの動機を語った石井さん。
石井さんが撮影してきた写真には、コットンと出会って希望を抱き、見違えるような笑顔を見せるようになった地雷被害者の方々、内戦前に手紡ぎ・手織りの技術をもっていたおばあちゃんたちが、長い時を経て手に職を取り戻していく様子が映し出されていました。
NPO立ち上げからほどなくして、メイド・イン・アースの前田剛がNSCJと出会い、活動に感銘を受けて支援を提案。メイド・イン・アースとNSCJのコラボブランドとしてWITH PEACEが生まれました。前田やスタッフがこれまで何度もカンボジアに渡り、技術指導をしていくなかで、紡ぎや織り、染めの技術が高まってきた様子を語りました。
「カンボジアに行った時にメイド・イン・アースのオーガニックコットンのTシャツなどをお土産に持っていくと、“自分たちもこんな製品をつくりたい!”と、ものすごく目標が高いことに驚かされました。自立支援から、対等なビジネスパートナーとして仕事ができるよう、販路を拡大していきたい」と前田剛。
ゆくゆくは、地雷や貧困がなくなり、NSCJの活動自体がなくなるような世の中にしたい、と石井さんは澄んだ目で話します。「それまでに、もっと地雷原を開墾して畑を増やし、活動に興味を持ってくださる現地の方々みんなが参加できるよう、少しずつ活動規模を大きくしていきたい」(石井さん)
「地雷原の多いバッタンバン州バダク村は、送電網が通っていないエリア。いずれは小さな工房をつくり、クリーンエネルギーでオーガニックコットンのものづくりをするモデルをつくれたら」(前田剛)
WITH PEACEの活動は今後も続いていきます。手仕事で誇りを取り戻し、笑顔が増えていく連鎖をつくり続け、また、手紡ぎ・手織りだからこその美しくやわらかな風合いのWITH PEACEブランドを今後も発信していきます。
●手を動かし語り合うひととき
今回のプログラムは、トークの後に手仕事という流れで、服部みれいさん×前田けいこの「ココロとカラダ談義」の後は、布ナプキン手作りワークショップを行いました。メイド・イン・アースの定番・純オーガニックコットンのタオルハンカチを縫うだけで、カンタンに布ナプキンをつくることができます。形を整え、純オーガニックコットンの糸で手縫いしている間に、布ナプキンの疑問や質問など、スタッフとのトークに花が咲いた参加者の皆さん。「タオルでも大丈夫なんだ!」ということに気づけば、普段の生理もぐっと気楽に、身近になるのかもしれませんね。
WITH PEACEトークの後は、NSCJスタッフの皆さんのもとに参加者の方々が集まり、新作クロマーやランチョンクロス、タオルなどを手に取り、また現地の方々の活動のパネルに見入る姿が見られました。
カンボジアの植物で染められた、グレーやライトピンクの手紡ぎ糸を使った手づくりミサンガワークショップは、みなさん黙々と、集中してつくっていました。一つひとつ、希望への思いが紡がれた糸は、さわっているだけでも現地の風景が見えてくるかのよう。手を動かしコットンにふれながらの静かな時間は、アースコットンDAYの締めくくりにふさわしく、とても充実したひとときでした。
オーガニックコットンから世界を知る、自分のカラダとココロに気づく。メイド・イン・アースは今後も、さまざまな情報やイベントを通じて、日々の暮らしに幸せをお届けして参ります。