前田けいこ初の著書『からだの中の自然とつながる 心地よい暮らし』、出版!

メイド・イン・アースのブランドマネージャー・前田けいこの著書『からだの中の自然とつながる心地よい暮らし 自分がいちばん落ち着く毎日をつくる法』が10月1日に青春出版社より出版されました。初の著書を書き終えた前田けいこのイ […]

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メイド・イン・アースのブランドマネージャー・前田けいこの著書『からだの中の自然とつながる心地よい暮らし 自分がいちばん落ち着く毎日をつくる法』が10月1日に青春出版社より出版されました。初の著書を書き終えた前田けいこのインタビューをお届けします。
聞き手:北原まどか(環境ジャーナリスト)

 

表紙や本文中の挿画は、メイド・イン・アースの布ナプキンパンフレットやオンラインショップのイラストも手がける玉村幸子さんによるもの

表紙や本文中の挿画は、メイド・イン・アースの布ナプキンパンフレットやオンラインショップのイラストも手がける玉村幸子さんによるもの

― このたびはご出版おめでとうございます。メイド・イン・アースのいちファンとして、とてもうれしく思います。けいこさんのオーガニックな暮らしへの思いや、自分をいたわる知恵がギュッと詰まった、とてもわかりやすい本で、スーッと心に入ってくる内容でした。そもそも、今回の出版のきっかけはどんなところからスタートしたのですか?

前田けいこ(以下、けいこ): この本の出版を企画してくださったのは、青春出版社の書籍編集を手がけるプロダクションの手島智子さんで、手島さんの息子さんの1歳の誕生日にメイド・イン・アースのトレーニングパンツを妹さんからプレゼントされたことをきっかけに、メイド・イン・アースのご愛用者でいらしたんです。1年くらい前にイベントでお会いして、私は「布ナプキンの本を書きたい」というお話をしたところ、手島さんと話すなかで「けいこさんのライフスタイル全般を伝えるなかで、布ナプキンについて伝えていくと、読者にとっても広がりをもって感じてもらえるのでは」とご提案いただいて、このような形になりました。

 

― メイド・イン・アースはオーガニックコットンのブランドでありながら、衣食住のすべてに関わるオーガニックライフを提案しているので、とても自然な流れですね。とはいえ、本1冊をまとめるのは結構大変なこと。執筆するなかでのご苦労は?

けいこ: 手島さんから「自由に書いてください」と言われて、まずは締め切りを設けて、それを目標にがんばりました。今年がちょうどメイド・イン・アースのブランド設立20周年で、10月にパーティーをやるので、それまでに出そうと、9月末の出版にターゲットをしぼって、6月から書き始め、この夏に一気に書き上げました。
タイトルが『心地よい暮らし』となったのも、カラダと心が心地よいと求めることを始めると、素直に反応して、価値観が変わることがあるという私自身の実体験でも感じていることなので、とても大切に思っていることです。オーガニックコットンのことはもちろん、布ナプキンとの出会いから、女性のカラダや心のことを考えていくようになり、それがアロマテラピーの勉強につながり……と、私が生きてきたなかで気づいたり出会ってきたことを本書にまとめていきました。
オーガニックコットンのブランドだから、オーガニックコットンや布ナプキンのことを書かなくちゃ、きちんと伝えなくちゃという気持ちにもなったけれども、それよりもシンプルに、オーガニックコットンが心地よいから好きなんだと、中立でありながらよさを伝えることのバランスを、すごく考えました。
それから、オーガニックコットンや布ナプキンのよさを伝えたいあまりに、その対極でもある一般的な製品のことについて批判的な内容にならないように心がけました。例えば、オーガニックコットンの対極にある遺伝子組み換え作物や、布ナプキンの比較対象になる使い捨てナプキンなど、そういったオーガニックとは関係のないものごとについても愛情を持って見つめながら、メイド・イン・アースのものづくりについて考えてみたところ、とてもシンプルに、「心地よいもの、好きなものにフォーカスしていったら、メイド・イン・アースのオーガニックコットンや、布ナプキン、天然のせっけん、アロマテラピー、自然エネルギーが好き!」と、書く内容が定まっていった感じです。

 

 

― この本では、睡眠のとり方、女性の心身や妊娠・出産・子育、中医学、冷えとりファッション、手づくりコスメ、ボディワークなど、けいこさんの人生やライフスタイルそのものが、とてもやさしい感じで表れていて、今日からでも実践できる知恵がたくさん散りばめられています。こうした、けいこさんの人生のベースになっているものは、なんなのでしょう?

けいこ: この本を書くなかで、あらためて、太陽や水、緑など、自然そのものが好きだった幼いころの自分のことを思い出しました。今、私が植物やものづくりをすることが好きなのも、自然と一緒に生きてきたなかでの結びつきがあったからだなあと思っていて。
私は子どものころから直感力と運だけはとてもいいと思っていて、それだけで生きてこられたくらい(笑)。ちょっとネガティブなことがあっても、「自分の直感を信じれば大丈夫!」って。そんな直感を養えたのは、母親の影響が大きいのかもしれません。母は自然が好きで、お散歩にいくとどんぐりや落ち葉を見つけて遊んだり、梅酒を漬けたり、ファッショナブルな洋服をつくっては着せてくれたり……。植物や自然がとても好きな人なんですよね。

 

― 本のなかで「おばあちゃんの中にいた自分」というフレーズに、女性のカラダの神秘というか、ご先祖様から脈々と続く不思議を感じました。

けいこ: 私の母は、幼いころに母を亡くしているので、私はおばあちゃんには写真以外で会ったことはないんです。でも、布ナプキンを通じて女性のカラダの生理について深く知るうちに、妊娠して、その赤ちゃんが女の子なら次の世代の卵がもう赤ちゃんのなかにできている、つまり、おばあちゃんが妊娠したら私もできているということを知った時に、私は自分の祖母とつながった! とすごい発見をしたんです。
「自分の母親がおばあちゃんのおなかの中にいたときに、すでに母親の中に、未来の自分になるための卵がある」という文が生まれたのも、そんなわけです。日々の生活のなかではご先祖様からのつながりを実感しにくいですが、おばあちゃんの中にいた自分をイメージしたら、素直に理解できて。そうしたら、自分のカラダを大切にすることは、自分の子孫や、未来の子どもたちを大切にすることにつながるな、とも。

 

― これから妊娠・出産を考える人にとっても、女性であること、子どもを産み育てていくことに対してポジティブになれるメッセージがたくさん詰まっていますね!

けいこ: 私自身の妊娠、出産、子育に関するエピソードもたくさん織り込んでいます。私は、子どもと出会えたことで、人生が大きく変わりました。自分の分身のような存在を育てていくのは、すごくおもしろいし、発見もたくさんあります。子育ては、自分の生き方そのものということを、本当に、日々実感しています。

 

― それから、けいこさんが体調を崩されて、それをナチュラルな形で克服している様子も書かれていて、少し驚きました。

けいこ: 2009年ごろ、病気になったことで、心身のことを見つめ直す大きなきっかけになりました。手が腫れた時に、布ナプキンのスナップを留めることすら痛くて、そんな時に三つ折り布ナプキンの使いやすさがありがたかったり、布ナプキンのお洗濯をラクにしてくれるウォッシュヘルパーの開発にもつながりました。ボディワークや鍼灸など、カラダをいたわるケア方法との出会いも、病気のおかげとも言えるんです。体調が崩れた時に、自分の心の中を見つめて、自分にとってより心地よい方向へと直感力も研ぎ澄まされていったような気がします。
今後、ユニバーサルデザインのオーガニックコットン製品なども開発していけたらと思っています。そんな風に、自分の心身の変化は、何かが変わるとてもよいきっかけになりますね。

 

― 今年はメイド・イン・アースのブランド設立20年。あらためて、けいこさんにとってオーガニックコットンとは?

オーガニックコットンのピュアでふわっふわの手ざわりにびっくりして、それからものづくりの世界に入って、あっという間に20年が経ちました。そして、布ナプキンを作り始めて16年。世の中で当たり前に流通しているものを見ながら、果たしてそれが本当に正解なのかどうかという疑問をもって、化学薬品やケミカルな工程を一つひとつそぎ落としていって、天然・自然な素材がもつよさをシンプルに引き出す製法を追求していきました。そんな風に走ってきて、今実感しているのは、メイド・イン・アースは私のカラダと心にとっての「心地よさ」を素直に追い求めていった結果で、実は多くの女性や家族、子どもたちも同じように感じてメイド・イン・アースのファンになってくださったから、今を迎えられたのだと思っています。
初めて本を書くなかで、人生のなかで、好きなもの、心地よいものを見つめて、それをシンプルに伝えてゆくことが大切、と思えるようになってきました。世の中ではいろんなものが流行して、廃っていくサイクルや、オーガニックなものとそうでないもの、いろんな価値観や判断軸があるけれど、理屈ではなくて、「自分にとって心地よいものは何か?」という直観、感性にしたがっていけば、自分らしくいられるのかもしれない、と。
そして、私はオーガニックコットンが本当に好きなんだなあということも、あらためてわかりました。私がいいな、心地よいなと思うものをもっともっと多くの人に伝えていきたいし、これからもよりよいアイテムを生み出していきたいと思います。
本書の最後にも書いたのですが、私たちの生活の中の小さなことをひとつ変えるだけでも、世界が変わってゆくと思うのです。今ある自分を信じながら、自分らしい、素敵な心地よい暮らしを見つけてみてくださいね。

 

 

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前田けいこ著『からだの中の自然とつながる心地よい暮らし 自分がいちばん落ち着く毎日をつくる法』(1380円+税、青春出版社)は、メイド・イン・アースの直営店やオンラインショップ、全国各地の書店、Amazonなどでお求めいただけます。

 

 

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