2012年、私たちがチャレンジしたいこと。

——　2011年は、様々なチャレンジをした年でもありましたね。

前田けいこ：　4月のアースデイでは「布ナプシフトキャンペーン」を行いました。布ナプキンを使い始めたお客様は、本当に多くの方が、生理痛が軽減したり、生理中のにおいが気にならなくなったり、生理を前向きにとらえることができるようになるなど、心身によい変化が訪れています。女性が最もデリケートな状態になる生理中こそ、オーガニックコットンの温もりややさしさにふれ、自分自身を大切に扱っていただきたい。震災以降ますますその思いを強めています。「新年に何か始めたい！」とお感じの方には、「ぜひ布ナプキンを！」とお伝えしたいですね。来年は、布ナプ生活の魅力や、始めの一歩のための情報を、よりていねいにお伝えしてゆきたいと思っています。

前田剛：　2011年は、8月に全製造工程も含めたオーガニックコットン製品のグリーン電力化を行ったことと、11月に念願の直営オンラインショップをオープンしたことも大きいですね。特に直営オンラインショップでは、今後はより、メイド・イン・アースのオフィシャルサイトとも連携を強め、メイド・イン・アースとオーガニックコットンを通じたメディアとして、世界のコットン産地の環境や、カンボジアの地雷原でコットンに希望を託し生活をする人々のこと、自然エネルギーのことなど、さまざまな情報をお伝えしてゆきたいと思っています。

あと、11月の末には、本社を世田谷区の奥沢から、目黒区の自由が丘に移転しました。新オフィスは一軒家で、これまで以上にスタッフ同士が行き来しやすく、家族のような会社の結束がますます強まった気がします。

——　10月からは、メイド・イン・アースの自由が丘店で「くらしの天然市場」もスタートしましたね。

前田けいこ：　「くらしの天然市場」は、御茶ノ水と代々木上原のオーガニックショップ「GAIA」さんの新鮮なお野菜や食材を店頭で販売するという企画から始まり、エコ雑貨協同組合の仲間たちのナチュラルコスメや雑貨、グリーンフラスコさんのような自由が丘でナチュラルなライフスタイルを提案する会社と一緒になって、路上で朝市のような形で地元の方々とふれあることができるので、とても大きな意義を感じています。

私たちは住まいも自由が丘で、仕事も暮らしも自由が丘ですが、事業が全国にまたがるため、これまでそれほど「地元」を意識していなかったのが正直なところです。しかし、震災を経て、いざという時に助け合えるのは地元の方々で、地域でのつながりの大切さを強く感じるようになりました。

母の日には地元自由が丘のお花屋さんと、そしてクリスマスには、自由が丘のお菓子の名店・モンサンクレールや自由が丘ロール屋さんとのコラボギフトの販売もおこないました。
「くらしの天然市場」は、毎月第1土曜日の定期開催が決まり、継続的に行うことで、より地元との接点も強まってくると思います。今後も様々なコラボアイテムや協力の可能性を探りながら、地元への還元をしていきたいと考えています。

ーー　2012年もチャレンジの1年になりそうですね。

前田剛：　私は、2011年は特にエネルギーのことを重点的に取り組んできました。オーガニックコットンとエネルギーが直接的につながりにくいというお客様も多いと思うのですが、私たちの生活はすべてが結びつき、循環していることを今年1年は特に強く感じており、それをていねいにお伝えしてゆきたいと考えています。

メイド・イン・アースでは年間20以上ものイベントに出展し、直営店舗やネット販売以外でも、直接お客様と対面し、私たちの思いをお伝えする機会を大切にしています。来年はワークショップや勉強会など、お客様と直接お話できるような機会をさらに増やし、メイド・イン・アースをハブにしたコミュニティづくりをしてゆけたら、と考えています。

前田けいこ：　布ナプキンクラブや、オーガニックな料理教室など、オーガニックな暮らしにより密着した知識や情報をお伝えしたり、情報交換ができるワークショップを実現していきたいですね。
私たちが知りたいこと、学びたいことを、オフィシャルサイトなどでお伝えして、お客様と一緒に学び合いながら、オーガニックコットンをますます広げてゆきたいと思います！

前田剛：　ものづくりへのこだわり、メイド・イン・アースの基準や個性を、わかりやすく、ていねいにお伝えして、初心に返ってオーガニックコットンを広げ伝えていく。原点回帰であり、また未来をよく変えていけるブランドとして、メイド・イン・アースを育てゆきたいですね！
2012年も、メイド・イン・アースの活動や発信にご注目くださいね！

11月末に移転した自由が丘の本社で