- コラム
- 2019/10/20
メイド・イン・アースとSDGs
〜 8つのGOALに向けて 〜
■SDGsとは? SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略称で、日本語では通常、「持続可能な開発目標」と訳されます。「持続可能な開発目標(SDGs)」とは、2001年に策定されたミ […]
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■SDGsとは?
SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略称で、日本語では通常、「持続可能な開発目標」と訳されます。「持続可能な開発目標(SDGs)」とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、 2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された、発展途上国のみならず、先進国自身も取り組む2016年から2030年までの国際目標のことです。
MDGsが主に「貧困・飢餓」「初等教育」など発展途上国に向けての開発目標だったことに対し、SDGsでは、「誰ひとり取り残さない-No one will be left behind」を理念として、国際社会が2030年までに貧困を撲滅し、持続可能な社会を実現するための重要な指針として、17のゴールを持続可能な開発目標として設定されました。保健、教育など、MDGsの残された課題に加え、MDGsの15年間(2001-2015年)に顕在化した都市、気候変動、格差などの課題解決に向け、全世界が一丸となって取り組んでいく目標です。
また、17の目標はそれぞれが密接に関連し、「環境」「社会」「経済」の3つの柱を軸とした構成になっていて、さらに169のターゲットに細分化され、すべてのバランスがとれた持続可能な社会をめざしています。
■オーガニックコットンとSDGs
オーガニックコットン製品は、SDGsの17のゴールすべてにコミットしている産業とも言われるほど、SDGsの3つの柱「環境」「社会」「経済」と深く関わりも持っていて、ぞれぞれの目標に対する解決の緒(いとぐち)の一つともなっています。
また、私たち株式会社チーム・オースリーが1995年から展開している「メイド・イン・アース」は当初より、オーガニックコットン専門ブランドとして、オーガニックコットン素材を100%使用し、製造・加工の段階でも化学薬剤による処理を施さずに、天然コットンの風合いをそのまま製品化してまいりました。
■メイド・イン・アースが掲げる「SDGs 8つのゴール」
オーガニックコットン産業がSDGsすべてのゴールに関わっていると言われるなかで、メイド・イン・アースとしては、17の中からさらに、ターゲットを絞り込んで下記の8つのゴールに向けて貢献していきたいと考えております。
○目標1 「貧困をなくそう」
〜 あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる 〜
◎メイド・イン・アースとしては・・・
【ターゲット】項目1.1の「2030年までに、現在1日 1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。」にフォーカスします。
【具体的な行為・行動】貧困国(地域)に多いコットン栽培農家は、経済的な搾取などから自殺に追い込まれるケースも決して少ないくないと言われています。オーガニックコットンの栽培では、フェアトレードの精神を基本とした取引をすることで、生産者への経済的なダメージを減らしていきます。
○目標3 「すべての人に健康と福祉を」
〜 あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する 〜
◎メイド・イン・アースとしては・・・
【ターゲット】項目3.9の「2030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。」にフォーカスします。
【具体的な行為・行動】通常のコットン栽培時に使用される、大量の合成化学農薬や殺虫剤、除草剤、落葉剤などを使用しないオーガニックコットンを製品化することで、環境汚染や生産者及びその家族の健康被害を減らしていきます。
○目標4 「質の高い教育をみんなに」
〜 すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する 〜
◎メイド・イン・アースとしては・・・
【ターゲット】項目4.5の「2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。」にフォーカスします。
【具体的な行為・行動】女性の体や生理の正しい知識とともに、布ナプキンの普及をすることで、国や地域によっては、女性が生理中に学校に通えなかったり、外に出かけられないといった格差・差別をなくし平等な教育環境のある社会を目指します。
○目標5 「ジェンダー平等を実現しよう」
〜 ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う 〜
◎メイド・イン・アースとしては・・・
【ターゲット】項目5.1の「あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。」にフォーカスします。
【具体的な行為・行動】女性の体や生理の正しい知識と布ナプキンの普及・啓蒙により、女子の生理中の登校や、女性の外出が平等にできる社会を目指します。
○目標6 「安全な水とトイレを世界中に」
〜 すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する 〜
◎メイド・イン・アースとしては・・・
【ターゲット】項目6.1の「2030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する。」と、項目6.2の「2030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女児、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を払う。」にフォーカスします。
【具体的な行為・行動】使い捨てではなく洗って何度も使うことのできる布ナプキンの普及を通じて、衛生的かつ持続的な水道の整備や、トイレ・下水施設の整備の重要性を伝えていきます。
○目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
〜 すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する 〜
◎メイド・イン・アースとしては・・・
【ターゲット】項目7.2の「2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。」にフォーカスします。
【具体的な行為・行動】オフィス、ショップ、製品の製造加工時に使用する電力をすべて再生可能エネルギー(市民電力+グリーン電力証書)を導入することで、再エネ100%の社会を目指しています。
○目標8 「働きがいも 経済成長も」
〜 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する 〜
◎メイド・イン・アースとしては・・・
【ターゲット】項目8.7の「強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終らせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び撲滅を確保する。2025年までに児童兵士の募集と使用を含むあらゆる形態の児童労働を撲滅する。」にフォーカスします。
【具体的な行為・行動】児童労働や経済的な搾取をしないオーガニックコットンの製品化・販売を通して、通常のコットン栽培や遺伝子組換え作物の農業の現場で行われる児童労働、生産者の経済搾取をなくしていきます。
○目標12 「つくる責任 つかう責任」
〜 持続可能な生産消費形態を確保する 〜
◎メイド・イン・アースとしては・・・
【ターゲット】項目12.8の「2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。」にフォーカスします。
【具体的な行為・行動】栽培時だけでなく製造工程においても、合成化学薬剤を使用した加工処理を施さないことで、モノづくりから暮らしまで笑顔がつながるエシカル消費を啓蒙していくことで、持続可能な社会を目指していきます。
※1
MDGsが主に「貧困・飢餓」「初等教育」など発展途上国に向けての開発目標だったことに対し、SDGsでは、「誰ひとり取り残さない−No one will be left behind」を理念として、国際社会が2030年までに貧困を撲滅し、持続可能な社会を実現するための重要な指針として、17のゴールを持続可能な開発目標として設定されました。保健、教育など、MDGsの残された課題に加え、MDGsの15年間(2001-2015年)に顕在化した都市、気候変動、格差などの課題解決に向け、全世界が一丸となって取り組んでいく目標です。
2019年10月20日更新