- メイド・イン・アースがいま考えていること
- 2011/03/11
オーガニックコットンが世界を変える。2
●貧しい人たちに支えられて成り立つコットン産業 ーー一般のコットンに使われる農薬の量はどの程度なのでしょうか? 前田剛: 直近のデータでみると、コットン農場は全世界の耕地面積の約2.5%なのですが、殺虫剤換算にすると全世 […]
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●貧しい人たちに支えられて成り立つコットン産業
ーー一般のコットンに使われる農薬の量はどの程度なのでしょうか?
コットン生産量が世界第5位のアメリカは、生産面で限りなく合理化、効率化しています。コットンに限らず農産物は大規模農場で栽培することがほとんどで、機械化が進んでいるため耕地面積や生産量に対し農業従事者の数は非常に少ない。農薬をまくにしても機械で自動化できているし、農家の人々も農薬の毒性に関する知識や管理方法に長けているので、彼らが直接農薬の被害を受けることは考えにくいのです。
ところが発展途上国の場合、コットン生産に従事するのはほとんどが貧困層で、アメリカと違って小規模な農家が多い。農薬を使うにしても防護器具などを用いることなく素手でそのまま散布し、直接体に吸い込むことになるわけです。文字が読めない方も多く、農薬の分類やリスク管理も万全ではない。つまり99%の貧困層の人たちに健康被害が集中している、という現実があります。
ーーオーガニックコットンの生産は農業による環境負荷低減や、生産者の健康問題を改善するきっかけになりうるのですね。
前田剛: そうですね。オーガニックコットンの生産は、環境問題だけでなく、生産者とフェアな関係で取引でき、貧困層の自立、児童労働問題等の解決にもつながり得る、多様な可能性を秘めています。
2009−2010年度のオーガニックコットン生産の上位10カ国を見てみると、1位がインド、2位シリア、3位トルコ、4位中国、5位アメリカ、6位タンザニア、ウガンダ、ペルー、エジプト、マリと続きます。メイド・イン・アースのアイテムに使うオーガニックコットン原綿の主な原産国は、インド、アメリカ、トルコ、ペルー、タンザニア、ウガンダ、そしてカンボジアです。
特に今後力を入れていきたいのが、「NPO法人地雷原を綿畑に!Nature Saves Cambodia!」と共同で、カンボジアの地雷原でオーガニックコットンを栽培し、地雷被害者を含む現地の人たちに手つむぎによる紡績、織りなどの就業機会をつくり、それをメイド・イン・アースが商品として販売するという「WITH PEACE(ウィズ・ピース)」というプロジェクトです。